着る方のご体型のサイズ感がちょうど良く個性的な装いのスーツが完成しました。
まず目に留まるのはワイドなピークラペルに大きく開いたフロントカットでしょうか?
ややタイト目でスマートなご体型にはラペルの存在感があり5,60年前のスーツを思い出させてくれます。
腰ポケットは蓋の無い切りポケットになっておりシンプルな印象になっておりますがラペルと合わせて見ると
この辺りのディテールはかつて西洋で平服として着られていたフロックコートにも似ているでしょうか、
興味を惹かれるところです。
テーラーラトではこのようなビスポークと呼ばれるお客様との対話から始まる
一から手で作り上げていく服をお作りさせて頂いております。
お好みのデザイン、ディテール、ユトリ具合等多岐に渡り考慮したものを
手作業で起こした型紙や仮縫いに反映させて作り上げて行きます。
発色もダーク系ピンヘッドチェックで渋目の落ち着いた雰囲気が有りビジネスにもご着用頂けるでしょう、
お好みにより袖付け部には強目の雨降り袖(画像2枚目)を入れさせて頂きました。
今回はいかり肩のお悩みの方のスーツをお作りさせて頂きました。
今までのお持ちのスーツは肩に負担感が大きい事や首の下に皺等が出る事でご満足頂けてなかったようです。
全体のバランスを取りながら肩周りの入念な調整が必要でしたので仮縫いは2回に渡り行いました。
使用しましたスーツ地はハリソン・エジンバラ(英)の濃紺シャドウストライプで
光の当たり具合により柄に変化が出て美しい模様が印象的です。
またリラックスした着心地を確保しながらご体型の欠点をカバーして
なるべくスマートに見えるようなシルエットにも調整させて頂いております、
比較的ご年配の方ですが若々しく見えるのではないでしょうか。
出来上がりはお気に召して頂けたようで何よりでした、
ビジネスやプライベートにご愛用頂けると幸いでございます。
冬向きで重目の茶系ヘリンボーンのジャケットとベージュのヘビーツイル地を使ったパンツが完成しました。
今回もスタイルやユトリ具合はラトの得意としている
ややユトリがありながらスッキリとしたシルエットでお作りさせて頂きました、
お客様のご希望にもよりますが一番多く頂くリクエストになります。
画像2枚目の背中側も腕を動かして頂き易いようにやや巾を大きく取っており
視覚的にも男性らしいワイドで存在感のあるシルエットにもさせて頂きました、
よりリラックスしてお召し頂けるのではないでしょうか。
パンツも上下で連続するようなシルエットにさせて頂きました、
発色も渋目で冬向きらしい落ち着いた雰囲気を出す事が出来たと思います。
またこれらの生地は目付けも良く腰のある確りした生地ですが
着込んで行く内に体に馴染んで来ますので長年の間に風合いの変化も楽しんで頂けるでしょう。