今回は久しぶりにウィンドウペン柄のスーツを掲載させて頂きます。
近頃ストライプやチェックの柄物をご注文されるお客様が
徐々に増えてまいりました、
ちょっと変化のある服をお求めの方が増えてきたという事でしょうか?
画像は自然とポーズを取って頂いたら少し足を
開き気味になられましたがご愛嬌という事で(^^;)。
さてご注文内容としましてはビジネスシーンにお使いという事で着心地は
リラックス出来ながら全体的にはスッキリとしたスタイルがお望みでした。
ご体格が比較的大きな方でしたので箇所によってはユトリ量を通常より少し多めに取らせて頂きました所ご試着時にはご満足頂けたようで何よりでございました。
このようなスーツはお立会いになられる方から見ても
服だけが一人歩きせず好印象を与えるのではないでしょうか。
テーラーラトでは何時も着る方に相応しい仕上がりを考えながら
お作りさせて頂いている所存でございます。
また当店の注文服は途中でご体型が変化されてもある程度調整も
出来るようになっておりますので末永くご愛用頂ければ幸いでございます。
現在テーラーラトでは秋冬物のご注文が多い中ではありますが
今回は夏に完成したスポーツ体型の方のスーツを掲載させて頂きます。
写真では一見すると標準体型のようにもみえますが今回のお客様も特に胸周りと二の腕が発達されており
標準体の服を着ると上半身に大きく負担が掛かります。
また正面だけではなく横から見た画像2枚目のようにも胸元や腕が自然に収まり全体に均整の取れた
バランス感のあるスーツ作りをテーラーラトでは考慮させて頂いております。
勿論お好みによってはデザインをある程度反映させて頂いたりもしておりますが
ビジネススーツとしては一部分を強調し過ぎない端正な装いが必要になってくるしょう。
また当店では他にも様々なご体型に相応しい服作りに尽力させて頂いております、
宜しければお気軽にご相談頂けますと幸いでございます。
※フィッティングに関しまして
テーラー・ラトでは店内にてお客様専用の型紙製作の上
基本的に全ての縫製に仮縫いをお付けしておりますが、
フルオーダーならではの質の高いお仕立を目指しておりますので必要に応じて2回仮縫いをさせて頂く場合がございます。
今回はお仕立ての一部分ではありますが
重要な部分のお話をさせて頂きます。
注文服では同じ生地、同じ採寸、同じ補正を
施しても本縫い(縫製)によって仕上がりは大きく違ってきます。
スーツは良く肩で着ると言われています、
これは上着に袖を通した時に肩に感じる着具合の事を指すのですが
これには肩入れと呼ばれる製作工程の技術が関わってきます。
これは上着の要の部分であって肩入れが良いと肩周りに負担感が少なく
柔軟性もあり動き易い服になります。
例えば体に合った服でもこの部分に機械縫製を多用すると
硬くなりがちなのでやはりハンドメイドに分があるでしょう。
そして縫製の段階では度々縫製職人とテーラーラトの間では
肩入れについての出来具合に検討を重ねております。
今回の出来上がりの画像も肩回りに無駄な皺等が出ずに
胸周りにかけて美しい立体感が出ております。
中の肩パットや芯地は薄い物を使用しているのですが
綺麗に肩に乗っている出来栄えは美しいスーツの要素
であると共に職人さんに感謝です。