暑い中ですがテーラーラトでは夏服の納品と一部で秋冬物のご注文も始まっております。
また仕入れの方もお陰様で進んでおりまして
今回は高品質で使用用途の広いヴィンテージ生地を
入荷出来ましたのでお知らせさせて頂きます。
画像1枚目のスーツ地は英国の老舗マーチャントのスキャバルになります、
冬向きで今では珍しいチンチラを配合しており潤い感のある上品な発色が特徴的ながら
腰もしっかりあるので端正な装いになるでしょう。
画像2、3枚目はドーメルとウンガロが織らせた(英国製)の平織でモヘア混紡地になりますが肉厚があります、
この点が現在のモヘア混紡平織とは大きく違う所です。
往時の低速織機で織られた生地は原毛の弾力性を残す利点がありましたので
仕上がりにボリューム感が出易いのが特徴で
完成時にはとても風格のある装いになります。
そのような利点もありますので3シーズン用としてもお薦めの素材でございます。
また着心地もウール100%よりも腰のある張りとサラッとした風合いなので
多少暑めの場所でも快適に着て頂けるでしょう。
軽くて薄手ながら機能性にも優れたお薦めの一品です。
スーツの装いは着る方の意思を表現する意味合いも含まれて事が多いですね。
今回のご注文のスーツはそういう意味でも若者らしい
軽快感と爽やかなスタイルを表現したたような服をお作りさせて頂きました。
全体的には比較的タイト目ですがユトリ具合を付ける所と
そうでない所や縦横の比率感を大事にとり
見た目のバランス感も取らせて頂いております。
スーツ地がやや厚みがあるので使用しました芯地や肩パット、
副素材等も比較的薄くて軽い物を使用し服全体の肉厚が出過ぎないようにバランスを取りました。
またビジネスや大切な場面に於いても見る方にとって窮屈感を与えない印象も大切になってくるでしょう。
最終的なご本人様のチェックもご満足頂けたようで何よりでございました。
※フィッティングに関しまして
テーラー・ラトでは店内にてお客様専用の型紙製作の上
基本的に全ての縫製に仮縫いをお付けしておりますが、
フルオーダーならではの質の高いお仕立を目指しておりますので必要に応じて2回仮縫いをさせて頂く場合がございます。
よくスーツ等の着心地が良いと言われますが主にどの箇所を指すのでしょうか?
これは服を作るテーラーの間では昔から首の付け根から肩、
胸周りにかけてが一番重要な部分と言われております。
この辺のフィッティングが良いと平均的に重みが分散し快適な着心地が得られます。
また肩周りは可動域なので動き易く疲れにくい服と言えるでしょう。
今回のお客様もこのような服をご希望でした、
シルエットはタイト過ぎずややユトリのある着具合にさせて頂きまして
バランス良く仕上げさせて頂きました。
全体的には自然な仕上がりで服が出しゃばらずに着る方をサポート出来るでしょう、
またお相手方にとってもこのような服は好印象ではないでしょうか。
テーラーラトでは何時も着る方に相応しい仕上がりを考えながら
お作りさせて頂いております。
※フィッティングに関しまして
テーラー・ラトでは店内にてお客様専用の型紙製作の上
基本的に全ての縫製に仮縫いをお付けしておりますが、
フルオーダーならではの質の高いお仕立を目指しておりますので必要に応じて2回仮縫いをさせて頂く場合がございます。