そろそろ冬服のご注文は終わりに近づいてきましたが
近頃は出来上がりの納品が続いております。
その中から今回は着る方に溶け込むような自然な仕上がりの
3ピーススーツを掲載させて頂きます。
注目して頂きたいのはジャケットの肩のラインが肩の傾斜に綺麗に沿っている所です、
今回は後ろ姿も掲載させて頂きました(3枚目画像)。
肩回りが合っていると服の重みが分散されて着心地良く着て頂けますね。
また背中から腰にかけて絞り感のあるラインに躍動感があり、
背広の語源に相応しいアングルでもあります。
ベストの丈もバランス良くコンパクトに見えるように
やや短目にお作りさせて頂きました。
全体的にはトラディショナルなビジネススーツですが
服が出しゃばらず着る方にとってストレス無く着て頂ける服は相手方にとっても好印象ではないでしょうか。
テーラーラトではそのような服作りを目指しております。
明けましておめでとうございます。
本年も当店の服を色々とご紹介していきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。
今年もまだまだ寒い冬が続きそうですがテーラーラトでは早くも春夏のご注文も始まっており
準備も進んでいる状況でございます。
近年無地系のスーツを中心に多くのお仕立てをさせて頂いてまいりましたが、
まだまだ無地系の中でも素晴らしい織柄の物が眠っております。
お持ちでない方は一度ご着用頂けますとその良さがお分かり頂けるとは思いますが
今回は代表例として一部をご紹介させて頂きたいと思います。
画像1枚目はピンヘッドチェック呼ばれております、
かなり近くで見るとチェック柄ですが通常目にする距離や離れて見ると無地に見えますので無地系に入れさせて頂きます。
その名の通りピンのような細い線を縦横に間隔を詰めた柄で
落ち着き感と軽快感が同居したような洒落た感覚があります。
特にこれからの春夏のシーズンには季節感が良く合う柄ですね。
画像2枚目はシャ-クスキンと呼ばれ、鮫の皮のような風合いをしているので命名されました。
スーツ地に使用されるシャークスキンは縦横に別々の糸を使って右綾織に仕上げられております。
また表面の毛羽を取り除く事によって生地の織がハッキリ
浮かび上がるようにも仕上げてあります。
出来上がりが風格のある紳士的な装いになるので本場英国でも良く用いられております、
ビジネス等には最も向いているでしょう。
画像3枚目はホップサック生地で年間を通して着られております。
平織りツイードの一種でビールに使われるホップを入れるために使われた麻袋と同じ織り方であることから命名されました。
織柄はメーカーや製造日時によっても様々ですが粗い折目と軽やかな風合いが特徴で、
それがまたエレガントに映ったりもします。
当店では上記の折柄も含め多数のスーツ地をご用意しておりますのでお探しの方はごゆっくりご覧頂ければ幸いです。
先日ハリスツイードのヘリンボーン・ダークグリーンの
ジャケットが完成しました。
ハリスツイードと言えば本国スコットランドでは
冬に漁師が着用すると言われる位寒い時期にも
重宝されております。
今年の日本も12月から比較的寒いので
季節的にもご活用頂けるでしょう。
スタイルやユトリ具合はラトの得意としている
ややユトリがありながらスッキリとしたシルエット
でお作りさせて頂いております。
生地も立体的な陰影と相まって深みのある
発色になりました、
この生地は着込んで行く内に柔らかくなって
体に馴染んで来ますので独特の変化も
楽しんで頂けると思います。