先日は関東では大変な雪でした、
当店はお陰様で通常営業をさせて頂いておりますが
皆様は生活等に差し障りはございませんでしたでしょうか?
その後も寒気団も来ておりますので風邪等にもお気を付け下さい。
本日は久しぶりに製作段階の着せ付けによる仮縫いの画像を掲載させて頂きます。
まずは型紙を起こして裁断した生地で仮に縫った服がこれになります。
このお客様は数着目なので殆ど補正が出ていないのですが
若干ご体型がお変わりになられたので数か所を変更致しました。
そして同じ方でも毎回生地が違うと伸縮性等による性質が
違ってきますので仮縫いが必要になって来ますね。
前回よりも少しお肥えになられたのですがご体型をカバーする為に
脇の下から腰にかけてやや絞り感を出しシャープに見えるように操作致しました。
また全方向からのバランス感やシルエット、
各部の動作やユトリ感もお客様と確認しながら調整させて頂いております。
中にはお客様で仮縫い風景の写真をお撮りになられて楽しまれていらっしゃる方も増えてまいりました。
当店としましても制作途中ですがお楽しみ頂ければ何よりでございます。
そろそろ冬服のご注文は終わりに近づいてきましたが
近頃は出来上がりの納品が続いております。
その中から今回は着る方に溶け込むような自然な仕上がりの
3ピーススーツを掲載させて頂きます。
注目して頂きたいのはジャケットの肩のラインが肩の傾斜に綺麗に沿っている所です、
今回は後ろ姿も掲載させて頂きました(3枚目画像)。
肩回りが合っていると服の重みが分散されて着心地良く着て頂けますね。
また背中から腰にかけて絞り感のあるラインに躍動感があり、
背広の語源に相応しいアングルでもあります。
ベストの丈もバランス良くコンパクトに見えるように
やや短目にお作りさせて頂きました。
全体的にはトラディショナルなビジネススーツですが
服が出しゃばらず着る方にとってストレス無く着て頂ける服は相手方にとっても好印象ではないでしょうか。
テーラーラトではそのような服作りを目指しております。
明けましておめでとうございます。
本年も当店の服を色々とご紹介していきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。
今年もまだまだ寒い冬が続きそうですがテーラーラトでは早くも春夏のご注文も始まっており
準備も進んでいる状況でございます。
近年無地系のスーツを中心に多くのお仕立てをさせて頂いてまいりましたが、
まだまだ無地系の中でも素晴らしい織柄の物が眠っております。
お持ちでない方は一度ご着用頂けますとその良さがお分かり頂けるとは思いますが
今回は代表例として一部をご紹介させて頂きたいと思います。
画像1枚目はピンヘッドチェック呼ばれております、
かなり近くで見るとチェック柄ですが通常目にする距離や離れて見ると無地に見えますので無地系に入れさせて頂きます。
その名の通りピンのような細い線を縦横に間隔を詰めた柄で
落ち着き感と軽快感が同居したような洒落た感覚があります。
特にこれからの春夏のシーズンには季節感が良く合う柄ですね。
画像2枚目はシャ-クスキンと呼ばれ、鮫の皮のような風合いをしているので命名されました。
スーツ地に使用されるシャークスキンは縦横に別々の糸を使って右綾織に仕上げられております。
また表面の毛羽を取り除く事によって生地の織がハッキリ
浮かび上がるようにも仕上げてあります。
出来上がりが風格のある紳士的な装いになるので本場英国でも良く用いられております、
ビジネス等には最も向いているでしょう。
画像3枚目はホップサック生地で年間を通して着られております。
平織りツイードの一種でビールに使われるホップを入れるために使われた麻袋と同じ織り方であることから命名されました。
織柄はメーカーや製造日時によっても様々ですが粗い折目と軽やかな風合いが特徴で、
それがまたエレガントに映ったりもします。
当店では上記の折柄も含め多数のスーツ地をご用意しておりますのでお探しの方はごゆっくりご覧頂ければ幸いです。