今シーズンの秋冬向きスーツ地の特徴としまして
やや重目が目立ちます。
ヴィンテージと言われる頃の良さの回帰でしょうか?
それでは新入荷の一部ですが画像順にご紹介させて頂きます。
画像1枚目はドーメル(英)の商品名メヌエットで縦糸・横糸を双糸にすることにより
皺と型崩れになり難く良く活動される方には向いております、
ドーメル社が新たに開発した1品ですが色柄も無地系の物から斬新な柄まで多彩に揃っております。
画像2枚目はマーチンソン(英)のシャークスキンもしくはツイル地系のスーツ地で
340/370gあり目付けの良い腰のある風合いになります。
色柄も無地系からストライプ系、チェック柄まで揃っております。
画像3枚目はメーカーは同じくマーチンソン(英)のイングリッシュフランネル。
今までのフランネルよりもやや重目になっておりますので重厚な風合いと着易さをお楽しみ頂けるでしょう、
コート類にも適度な重さとしてご使用頂けます。
画像4枚目は補足になりますが同生地で仮縫いの状態にした物です。
画像5枚目はウィリアム・ハルステッド(英)の織柄がはっきりとしたツイル地で380/400gになります。
こちらは非常に良い目付けで腰が有るだけではなく表面の摩擦にも強いので
コートやスポーツジャケットにもよく使われます。
茶系無地はペッパー風の味わい深い発色になっております。
夏と冬の間に着るスーツを合物と呼んでいた時代が以前にはありました。
テーラーラトでは早くもその合物が出来上がりましたのでご紹介させて頂きます。
今回のお客様は以前に2ピースでお作り頂いておりましたので
ベストを加えた事により全体のユトリや各所の丈を調整し直しました。
ビジネススーツとしても見た目のバランス感は大切になってくるでしょう。
またスーツ地にはモヘア混紡のツイル地を使用しました。
肉厚と張りがありながらある程度の清涼感に優れ柔軟性のある着易さも
持ち合わせております。
色も紺グレーを中心に各種揃っております。
使用出来る季節も合物を中心に初冬も可能なので幅広く、
様々なご着用の方にもお薦めのスーツ地でございます。
テーラーラトでは秋冬物のご用意が進んでいると同時に
スーツの納品も順調に進行しております。
今回は久しぶりにはご体格の大きな方のトラディショナルスーツを
掲載させて頂きたいと思います。
注文服が得意としているご体型の短所をカバーしながら
見た目はなるべくスッキリと仕上げ、
長時間着て頂いてもユトリのある着心地を取らせて頂きました。
また今回仮縫いで複雑な補正が出ましたのでを精度上げる為に
2回目の仮縫いも行いました。
仕立て上がりの発色は濃紺の陰影が美しく出ており
生地の持つ特徴をご堪能頂けるでしょう。
末永くご愛用頂けると幸いでございます。