今回はドブクロス織機等(低速織機)で織られた現在ではなかなか見られない
品質と拘りをもって作られたヴィンテージ生地を多数入荷しましたが一度に載せ切れないので一部をご紹介させて頂きます。
画像2枚目のスーツ地はロンドンの老舗マーチャントのウェイシールは気品に満ちた上質な風合いを得意としております、
この生地はシャークスキンのような織柄に腰のあるボリューム感で低速で織られた風合いが良く伝わってきます。
画像検3枚目はよく知られたドーメルのヴィンテージ。トニックでダークブラウンになります。
このトニックはかなりのボリューム感があり初期のものに近いでしょうか、
とても張りのある仕立て映えに仕上がるでしょう。
画像4枚目は今は廃業しましたテーラー・リトルウッドですが
かつては英国の名産地ハダースフィールドにて織られていました。
こちらはやや薄手ながら非常に腰のある確りした風合いが感じ取れます。
仕上がりは端正な装いで着るほどに愛着がわく一品となるでしょう。
今回はピックアップして3着分のご紹介でしたがどの生地も注文服全盛期に織られた申し分のない良さが伝わってきます、
生産性や効率よりも品質が勝る古き良き時代でした。
ちなみに近年では織機が進化して高速になり生産性や加工技術は上がりましたが
原毛の良さを残す事は難しくなっております。
ご体格のやや大きなお客様のスーツが完成しました。
生地はドレープ感のある柔らか目の物でソフトなあたりで
最初から馴染みの良い着心地が特徴的です。
またテーラーの服をお作りに際し良くある事ですが
同じ方でも年月が経つと生地のお好みが変わって来ることがあります。
例えば若い時は確りした腰のある生地が
段々と柔らかくて軽い目の物に変更される場合もあります。
ご本人様しか分からないと思いますが体に感じる
負担感等に違いがでてくるようです。
またご体型だけでなく当店は生地の特性により
各部の補正を変更もさせて頂きます、
着る方にとってベストな服になりますように。
秋冬に向けてのツイード系スーツが完成しました。
ツイードの中でもチェビオット系は比較的目が詰まり
腰の強い風合いなのでスーツにも良く使用されております。
全体的には深いグリーンに特徴がありますが
ご本人様お好みのスタイルでタイト目な上着とややワイドなラペル、
傾斜の強い胸ポケットが印象的でした。
これからの季節ご活用いただければ幸いです。