今回はスタンダードなビジネススーツから少しデザインを
変更しましたスーツをご紹介させて頂きます。
まず目に付くのはワイドなラペルとフラップの無い腰ポケットです。
デザインはもちろんお客様のご要望を取り入れさせて頂きました、
1940年代英国を中心にによく見られたワイドなラペルですが
太目の柄のレジメタイと良くお似合いです。
腰ポケットにフラップが無いのはフォーマルに似ていおりますが
昔は今よりもフォーマルが良くに着られていましたので
名残のデザインとしても面白味があると思います。
使用しました生地もモスグリーンのヴィンテージで落ち着いた佇まいがあります。
最近テーラーラトでは夏服の製作またはお渡しが続いております。
その中から今回は夏スーツの出来上がりをご紹介させて頂きます。
お選び頂きました生地は湿度の高い気候に良く合う
モヘア混紡のスーツ地で皺になり難く
ビジネスシーンに於いて端正な装いを表現してくれます。
また端正とはラトでは主に胸回り肩回りを中心に
良く合った服の事を指しております、
多少個人によりお好みもありますがこの辺りが合えば
上着は8割方上手く出来たと言えるでしょう。
当店では採寸を慎重に測り、それを元に体型に合った型紙を制作し、
仮縫いで調整を加え、場合によっては芯地も加工致します。。
服作りは色々な段階を経て完成しますが一つ一つの作業は
長年の経験を元に熟成を加え、お客様との二人三脚で
ご希望の服の完成を目指します。
お気に入りのデザインをお持ち頂いた方の3Pスーツが完成致しました。
上着とパンツはややタイト気味のユトリで上着丈とパンツ丈は短目でスッキリとした印象を持たせております。
そして画像2枚目は6つボタンのダブルベストになっております。
Vゾーンが深目のカーブを描いているのと低い位置にボタンが収まっているのが特徴的です、
この辺も着る方のご体型を考察しながら
バランス良くお作りさせて頂きました。
ベスト丈も長くなり過ぎないようにしましてので重苦しくないダブルベストに仕上げる事が出来ました。
毎度の事ですがフルオーダーはデザインの自由度も高く、
お望みのイメージを反映しやすいのも一つのメリットでございます。