今回は紺系とグレー系の良い所取りをしたようなブルーグレーのスーツ地の一部をご紹介させて頂きます。
色の系統としましては昔から定番的にある色ですが近頃は珍しくなりました、
ただ清々しさやさっぱりしたと言うか軽快感がありながら
落ち着いた印象も併せ持っているのでビジネススーツにも良く使われて来ました。
画像1枚目:バウアーローバック社(英)、
ウールにカシミヤとミンクを僅かにブレンドさせて上質感のる風合いに仕上げました。
目付けもしっかりしているので実用的なスーツにも十分耐えうる素材です、
価格もお値打ちになっておりますので秋冬にお薦めの一品です。
画像2枚目:ハリソン・エジンバラ(英)、
ウーステッドタイプのフランネルで毛足が短く軽量なので通常のウーステッドと変わりない感覚で着て頂けます。
霜降りの発色が特徴的で、綾織りで確りしたスーツ地になっております。
画像3枚目:ドーメル(英)ヴィンテージ、
かつて合物として人気を博したモヘア混紡のモンシュアーと言う商標名です。
渋い発色にヘリンボーンを組み合わせて成熟した洒落感が良く出ていると思います。
また似た風合いのスーツ地は他には中々無いでしょう、
大人の装いと言う感じが伝わってきます。
画像4枚目:ウィリアム・ハルステッド(英)、春から秋にかけて来て頂き易いモヘア27%混紡のスーツ地になります。
張りがある程度強く皺にもなり難い実用的な面も持っております。
また伝統的にモヘア素材を得意としている織元なので信頼性も抜群です。
画像5枚目:ウェインシール(英)、最後にストライプを載せてみました、
ウール100%のやや薄手で3シーズン用にお薦めです。
巾が狭めでライトグレーのピンストライプが地の色に良く溶け込んでおります。
服にすると爽やかなストライプですが意外と控え目な落ち着いた印象が出ます。
今回はスタンダードなビジネススーツから少しデザインを
変更しましたスーツをご紹介させて頂きます。
まず目に付くのはワイドなラペルとフラップの無い腰ポケットです。
デザインはもちろんお客様のご要望を取り入れさせて頂きました、
1940年代英国を中心にによく見られたワイドなラペルですが
太目の柄のレジメタイと良くお似合いです。
腰ポケットにフラップが無いのはフォーマルに似ていおりますが
昔は今よりもフォーマルが良くに着られていましたので
名残のデザインとしても面白味があると思います。
使用しました生地もモスグリーンのヴィンテージで落ち着いた佇まいがあります。
最近テーラーラトでは夏服の製作またはお渡しが続いております。
その中から今回は夏スーツの出来上がりをご紹介させて頂きます。
お選び頂きました生地は湿度の高い気候に良く合う
モヘア混紡のスーツ地で皺になり難く
ビジネスシーンに於いて端正な装いを表現してくれます。
また端正とはラトでは主に胸回り肩回りを中心に
良く合った服の事を指しております、
多少個人によりお好みもありますがこの辺りが合えば
上着は8割方上手く出来たと言えるでしょう。
当店では採寸を慎重に測り、それを元に体型に合った型紙を制作し、
仮縫いで調整を加え、場合によっては芯地も加工致します。。
服作りは色々な段階を経て完成しますが一つ一つの作業は
長年の経験を元に熟成を加え、お客様との二人三脚で
ご希望の服の完成を目指します。