テーラーラトのトラディショナルスーツVol3では比較的恰幅の良い方を掲載させて頂きましたが
今回は対照的にスマートな方を掲載させて頂きます。
フルオーダーの作り方としましては両者共全て体の体型や寸法に合わせるのでは無く、
全体にバランス良く見せる技術と感性が必要になってきます。
そういう意味でも今回はご依頼主との綿密な打ち合わせと仮縫いを経て端正なスーツが出来上がりました。
お仕立てスーツには背広と呼ばれるように肩からウエストにかけて
立体的で美しいラインを出す事が出来ます(2枚目画像)、
これは着る方の体型をカバーしながら存在感のある服作りの一つのポイントでもあります。
またスマートな方ですので襟巾もやや細身にさせて頂きました、
合わせるシャツもライトブルーやピンク系も良く合うのではないでしょうか、
コーディネイトの組み合わせも色々とお楽しみ頂ければ幸いでございます。
先日テーラーラトにて新入荷しました生地の中で今回は
ハイグレードな紺無地を一部ご紹介させて頂きます。
どれも奥深い味わいのある生地ですが共通しているのは
上質ながら実用的な面を持っている事ですのでビジネス用ににもお薦めでございます。
画像1,2枚目は英国の高級マーチャント・フィンテックスのスーツ地になります。
生地のミミにはサビールロウ・コレクションと入っていますが
冴えわたった軽快な発色が特徴的で、思わず見入ってしまいました。
まず同じような発色の物は他には見当たらないでしょう。
画像3枚目は高級ながら質実剛健的な英国マーチャントH・レッサーのスーツ地ですが
ラムズウールのゴールデンベールという希少で柔らかいウールを使用しております。
また目付けが良くて肉厚があり腰も確りした風合いですのでビジネスなど実用性にも向いております。
画像4枚目はこちらも英国・ハダースフィールドの名門ミル、ダクデール・ブラザースの一品で
腰が確りしたお値打ちなスーツ地としてお薦めでございます。
画像5枚目はスキャバルの定番的なスーツ地ですが、スキャバル独特の美しい光沢感があります。
サラッとした冬用にしてはやや薄手になりますので3シーズン用にも向いております。
今回は老舗ミルのJJ・MinnisとJohn G Hardyの合作した高品質なスーツ地をご紹介させて頂きます。
スーパー130’と柔らか目の素材を使っておりますが非常に確りした腰のある風合いと
多彩な色柄出しで目を楽しませてくれます。
エレガントながら端正な装いになる事でしょう、
ビジネスからプライベートまで様々なご着用にお薦めの一品です。