ボワーローバック社は英国の毛織物の中心地ハダースフィールドにて1889年から高級服地を作り続けて来ました。
近年は特殊な品質の開発や新しい設備の投資でスーパー120′Sや150′Sといった
より高品質で繊細な生地を生み出した最初のメーカーでもあります。
またスキャバルやダンヒル等のマーチャントやメーカーからの
生産委託をされるほど信頼性も高く世界中のテーラーでも愛用されてきました。
今回はテーラーラトで厳選の上入荷しましたボワーローバックを特集させて頂きます。
画像一枚目は3シーズン向きホップサック調のマットウースタイプで濃紺の奥深い陰影が特徴です、
無地ながら優美な風合も持ち合わせておりますので通常のウーステッドとは一味違った
スーツをお好みの方には特にお奨めです。
画像2枚目のスーツ地は3シーズン向き濃紺のスーパー100’sに若干カシミヤをブレンドしました、
同社の中ではスタンダードなスーツ地になります。
目付の良い綾織りでビジネスやプライベート等に幅広く
お使い頂き易いスーツ地ながらとても良い発色は
このメーカーのこだわりを感じさせます。
画像3枚目のスーツ地はダンヒルが委託生産させた物で
3シーズン向き濃紺のスーパー100’sになります。
風合いは画像2枚目のスーツ地とも似ておりますが
より着易くストレッチ性を持たせナノ加工により
冴えわたった発色が特徴です。
画像4枚目は秋冬向き濃紺ジャケット地になります。
無地ですが魚の鱗のような織柄が他には無い
特徴を持たせております。
ラムズウールにカシミヤをブレンドして上品な発色と
風合いがとても魅力的です、
控えめながら少し変化のあるジャケットをお探しの方には
お奨めの一品でございます。
今回ではじめてお作り頂きましたトラディショナルな
スーツです。
使用した生地はテーラーロッジ(英国)のホップサック調の
スーツ地でしっかりした打ち込みながら
サラッとした肌触りを持ち合わせ、
ハンドメイドによる構築的なお仕立て
が更に生地の良さを引き立てています。
色は濃紺、光の当たり具合により陰影のある
発色が魅力的なスーツ地です。
全体的には一目で分かる特徴のある
スーツではないのですが、ご本人様のお好みの
着心地と長年の使用にも耐える
普遍的なスタイルにより着る方のパーソナリティを
引き立たせ、主張し過ぎない服になりますので
着用する場面によっては大切になってきます。
この服はご自身の会社案内のパンフレットに
着用されて登場されるご予定の事で
すのでそれに相応しいスーツとしてお作りさせて頂きました。
またご自身の演出をお考えの方は仕立て服は
お奨めのアイテムです、
このようなご予定もございましたら
是非ご相談下をお待ちしております。
※フィッティングに関しまして
テーラー・ラトでは
基本的に全ての縫製に仮縫いをお付けしておりますが、
フルオーダー・スタンダードより上のお仕立てグレード
に関しましては必要に応じて2回目の仮縫いをさせて
頂く事があります。
特に初めてオーダー頂いた方では2回仮縫いをさせて頂く事が
あります、当店ではフルオーダーならではの質の高い
お仕立を目指しておりますので
この場合も追加料金は頂いておりません。
これから暖かくなるにつれて上着を着る場合
生地の素材等で暑さの調整をされる方も多いと思います、
そこで今回はこのジャケットの素材について少し触れて見たい
と思います。
生地に使われるものは今も昔も天然素材が中心なのは当然な事ですが
近頃優秀なケミカル素材の配合も良く見かけられるようになりました。
風合いも天然のものに近くて発色や手触り感が良い物が
作られるようになってきたようです。
画像1枚目のジャケット地はリネン83%、化繊17%と
表示してございますが化繊の量を少なくして
リネンの涼しさを最大限に出そうという意図が考えられます。
実際に触ってみても皺にはなり難いようで優れた
化繊の開発がされてきたようです。
アンコンジャケット等にしても軽くて着易い服になるでしょう。
また従来通り天然素材のものも多く揃っております、
画像3枚目以降はそれに当たりますが素材それぞれによって
風合いの特徴が良く出ております。
またこれらも作り手の意図が伺えます、例えばウール&モヘアー
はドレッシーな風合いに仕上がりますので
ビジネスにも向いているでしょう。
近頃の素材の配合は多種多様な目まぐるしさになってきましたが
着る方の背景やお好みに合わせ易くなって選択の巾
が一段と増えたようです。