今回は肩パットを省き、芯地や裏地を極力省いた
アンコンジャケット&パンツの出来上がりを掲載させて
頂きます。
英語ではunconstructed jacketと呼ばれ、
通常のお仕立てよりも少しカジュアルで軽快性のある装いが特徴です。
身返しと呼ばれる内ポケットの辺りまで表地を
施し、ほぼ一枚仕立てになります。
肩パットも無く折り畳んでスーツケース等に入れて
持ち歩くのも可能なので旅行や出張にも便利です。
写真の服はライトブラウンの生地に
スラントポケット、パンツはチャコールグレーの
チェック柄で肉厚のある生地ながら
シャープな印象が特徴的です。
テーラードながらカジュアル感や動き易さをお求めの方にも
お奨めの服装でございます。
明けましておめでとうございます、旧年中はご愛読ありがとうございました、
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
新年早々ですが新しく魅力的な生地が入ってきましたので
濃紺無地系の一部をご紹介させて頂きます。
1枚目の画像は紺無地ながらホップサック調の織り柄で
テーラー・ロッジ社(英)が非常に上質なラムズウール
を使って織り上げたゴールデンベールと呼ばれる
最高品質のスーツ地になります。
上質な手触り感と奥深い魅力的な発色が特徴で
格調高い装いとなるでしょう。
2枚目画像はエスコリアルと呼ばれる上質な羊毛を
使用しましたスーツ地でございます。
この生地を製作したリード・テーラー社(スコットランド)は
元来高級織物を得意としており、ラグジュアリーな
風合いを誇っております。
3枚目画像はボーワーローバック(英)は上記の2社ほど
特別なスーツ地ではありませんが
定評のある魅力的な生地作りを何時の時代も
続けてまいりました。
実用的ながら美しい仕立て栄えがする世界のテーラーの間でも
定評のある一品でございます。
織り元であるこれらの3社はそれぞれの伝統があり
英国を代表できるような魅力(信頼性、品質感)が
ございます。
また市場では比較的高額な設定になっておりますが
ラトでは合理的な流通経路により
優れたコストパフォーマンスでご奉仕させて頂いております、
ただどれも1品物ですので売り切れの場合はご容赦をお願い致します。
本日は打ち込みのしっかりした生地を使った
スーツが完成しましたので掲載させて頂きます。
発色もチャコールグレーをベースにバーズアイの織り柄
で少し離れて見ると無地にも見えます、
最近では珍しい位かなり良い打ち込みの生地なので
最初は硬すぎるかなという印象を受けますが
そこは英国の生地らしい着て行く間に体に馴染んで
良い塩梅になってくるでしょう。
またハンドによる柔らかいお仕立てを施しております
ので見た目よりも動き易く着て頂けます。
テーラーラトではこのような柔硬を併せ持ち、
リラックスできるような服作りも得意としております。