先日ブラックフォーマル、フロックコートの再仮縫いをさせて頂きました。
紳士服のフォーマルは平服のスーツやコートと違いパーツが細かく分かれているので調整ヶ所が多くなります、
その為今回は2回目の仮縫いになりました。
フロックコートは昔の西洋の昼間の正装服になります、
背中側の優美な曲線のラインは古き良き時代を感じさせますね。
これから各部の微調整で仕上げに掛からせて頂きます、
今から出来上がりが楽しみです。
イタリア生地を使用した春夏向きスーツが完成しまた。
これで2着目のお客様ですが初回のスーツから
微調整を繰り返しながら完成度を高めました、
出来上がりの服は最高峰の仕立て職人により薄手の生地も立体的で
軽い着心地を実現しております。
もう春ですが今回は冬用スーツ地にモヘアを混紡した
ユニークなスーツが完成しました。
モヘアはヤギの一種の毛で放熱性と清涼感があるので
春夏によく使われてきましたがこの生地は冬向けに作られました。
近年の冬は比較的暖かい日も多くなって来ましたので
寒い日と兼用できるようにと考えられたと思います、
保温性はあるのですが湿気を逃がし易い素材になっており、
風合いもモヘア独特の硬さはあまり無くて柔軟性に富んでおります。
また電車の中等多少暖かい所でも快適にお過ごし頂けるでしょう、
季節も秋から春先まで長くご着用できると思います。
お仕立てはお客様のお好みでややゆったり目にさせて頂きました、
胸の厚みのある鳩胸体の方なので
構造のパターンと補正にも工夫をしております。
末永くご愛用頂けますと幸いです。