先日盛夏用のスーツの仮縫いをさせて頂きました。
使用しました生地はテーラーロッジ(英)のキッドモヘア入り
で薄くて張りが強く、暑い時にも皺になり難くて
パリッとした仕上がりになります。
お仕立てにはご希望の見た目はウエストをやや絞った作りですが肩や胸回りは動かし易く
楽に着て頂けるように調整を致しました。
この際、生地には1着1着伸縮性など性質が違いますので
ご注文が2度目以降の方でも仮縫いの工程が重要になってきます。
お好みの着心地や動き易さを保つには毎度微調整が
必要不可欠ですね。
また2枚目画像には夏用のモヘア入りスーツ地を
掲載させて頂きます。
英国の老舗マーチャントのベートマンオーデン、
伝統的な色柄と風合いを持ち味としていますが
抜群に良い品質にしてはコストパフォーマンス
が優れています。
トラディショナルなスーツをお探しの方には
最もお奨めできる一品でございます。
夏生地の中で最も通気性の良い部類に入るフレスコまたは
ポーラ織りと呼ばれているスーツが完成しました。
縫製はマシーンメイドでご体格が大き目の方ですが
脇の軽いシェイプからジャケットの裾、
トラウザースへとかけて連続するようなラインを取り
ご要望に応じたスッキリとしたスタイルを
とらせて頂きました。
生地メーカーはフレスコの代表的なマーチンソン(英)の
腰のある確りしたスーツ地ですので最初は硬い目ですが
着ていく間に体に馴染ん行く
味わいを楽しんで頂けるでしょう。
強撚糸で目が粗く通気性も良いので暑い時期にも
快適に着て頂ける夏にはお奨めの生地でございます。
今回は合わせてラバット・ミル(スコットランド)から
出ておりますフレスコ(ポーラ織り)のもの2枚目画像に
掲載させて頂きます。
こちらはマーチンソンに比べて風合いが柔らかくて
やや厚手になっていますので合服としてもお奨めです。
またザックリ感もありますのでジャケットとしても
使用できます、色柄はダーク系の無地、ストライプ、
ピンヘッドチェックやグレンチェックが中心となって
揃っています。
テーラーラトでは最近夏に向けてモヘアまたはキッドモヘア入り
のスーツ地のご注文が増えております。
画像の生地は2枚とも60%前後のキッドモヘア混紡生地で
新入荷した中の一品です。
最も日本の夏に向いた素材でシャリ感が強いながら表面は
滑らかさと控えめな光沢感があり様々な場面にも
使い勝手の良いスーツ地です。
近頃発色も明るい目のものが増えてまいりました、
画像のは1枚目がアズーロ、2枚目が花紺と呼ばれ
どちらもやや明るい目の紺系になります。
やはり暖かい季節には明るい目の生地が活動的で
清清しくも見えますね、お持ちでない方も
一度お試しになっては如何でしょうか?
テーラーラトからの近況報告でした。