以前にもこのブログでご紹介させて頂きました
タイトルの2回目になります。
動き易く着ている事を忘れるくらい軽い着心地
のお仕立てフルオーダー・クラシコは
日本人に多いと言われる前肩体型に良くフィットし
腕の動きの追従性に優れています。
ちなみに前肩とは腕の付根を横から見ると
胴体の中心よりも腕が前側に付いている
事を言います。
その為に前肩体型の方が標準体の服を着ると
肩の前の部分が服の内側に
当たり窮屈感が出て腕が動かしにくくなります、
また同時に首の下辺りにツキ皺の出る原因ともなります。
マシーンメイドでも当店の場合仮縫いや型紙の操作である程度
補正ができますがハンドメイドになりますと
更に縫製で工夫を加えて行きます。
服の着易さには他にも色々ポイントがございますが
出来上がりの良さ(シルエット、着心地、品質感、
立体感、耐久性等)は生地以上にお仕立てによる
影響が大きいのです。
総合で10とすると生地3~4、お仕立て6~7の割合位に
なります、ご予算が決まっていれば生地に賭ける
よりもお仕立てに張り込んで頂く方が
いい仕立て上がりになるでしょう、
もちろん両方とも良い事には越したことはないのですが。
特に長年ご愛用頂くクラシックな服は
着るほどに愛着が湧いて飽きの来ない要素が秘められています、
いい服は着るのが楽しみな服になると思います。
今シーズン最初のリネンスーツが出来上がりました。
使用した生地は世界で半数以上のリネン服地の生産量を誇る
英国のスペンス・ブライソン(ミル)です、
肉厚が有り着応えのあるアイリッシュリネンですが
着て行く内に体に馴染んで柔らかくなってくるのも
味わい深い楽しみの一つでしょう。
それとリネンは厚みがあってもひんやりとした肌触りと
放熱性も良いのでそれほど暑さを感じさせません。
またこのお仕立てには通常とは異なり芯地には
麻100%を使用し、ご家庭の洗濯機でも水洗い出来る
ラト独自の縫製方法を用いており
暑い夏には活用して頂けると思います。
リネンは伸縮性が少ないので
全体的なシルエットはややユトリをもたせて
快適に着て頂けるように調整させて頂きました、
特に袖は少しユッタリ目が着易くお奨めです。
また腰にはリラックスした印象のパッチポケット、
ボタンは黒蝶貝で季節感を出しました。
加えてリネンスーツのもう一つの良さは上下別々に
着る事ができます、
パンツ単体としてカジュアルに着て頂いても、
ジャケットにコットンパンツ等を組み合わせても
魅力的な服装になりお勧めですね。
先日春夏及び3シーズン用のスーツ地を追加致しました。
その中から今回は紺系の一部をご紹介させて頂きます。
大きく分けて素材はウール100%もしくはウール+モヘア
の混紡物が春夏の主流です、
このモヘアという素材(山羊)は張りが強くて湿気に強いので
清涼感があります、通常は15%~60%程ウールに混ぜることにより織物として生産されています。
またキッドモヘアは子羊から採取しますのでより柔らかで柔軟性
に富んだ生地になります。
他にもウール100%では強撚糸や2双糸を使っておりますので
張りや腰があると同時に耐久性も持ち合わせています。
掲載のスーツ地はウッドハウス(英)、ダンヒル(英)、
ボーワーローバック(英)等、一流のミル、マーチャントが
扱うものでどれも奥行きのある発色としなやかな張りがあります。
お奨めの画像は1点ものばかりですが現物仕入れのために市場価格よりもお得に設定させて頂いております。
また同様にグレー系のスーツ地も沢山入荷しました、
このようなスーツ地でこれからの季節、軽やかなお仕立て
は如何でしょうか?