スーツは背広という語源のように背中にも
一つの特徴があります。
今回お作り頂きました紺無地のスーツは
ユトリが大き過ぎずタイト過ぎず、
長期間ご愛用頂ける装いの服に仕上げました。
前から見ると一目では自然なただ住まいで
特に目立ったシルエットではありませんが
2枚目の後からの画像を見て頂きますと
背中から腰、腰からお尻にかけて湾曲しており
体のラインに沿って美しい立体的なシルエットを出しています。
特に広い背中から絞れたウエストは男性的な存在感
があります、
この辺りの作り方は多少着る方のお好みや
お仕立て方法によって変わる事もありますが
今回の場合ハンドメイドによるアイロンワークで確りと
加工を施しました。
前からのシルエットは個人のお好みにより多種多様ですが
後からのシルエットは今回のようにある程度
男性には広く共通する事ではないでしょうか、
これから春夏に向けて生地も薄くなって来ますが
薄い生地程このようなお仕立てがお奨めです。
※フィッティングに関しまして
テーラー・ラトでは
基本的に全ての縫製に仮縫いをお付けしておりますが、
フルオーダー・スタンダードより上のお仕立てグレード
に関しましては必要に応じて2回目の仮縫いをさせて
頂く事があります。
特に初めてオーダー頂いた方では2回仮縫いをさせて頂く事が
あります、当店ではフルオーダーならではの質の高い
お仕立を目指しておりますので
この場合も追加料金は頂いておりません。
去年の12月17日のブログでもご紹介させて頂きました
冬用の紺無地のジャケットにグレーのパンツを合わせた
冬服の2度目のご紹介です。
全体にスッキリとさせた上でそこそこのユトリを持たせ、
着易く仕上げたのは前回と同じですが
着る方ご本人が高身長、スマートな体型の方なので
ボリュームを取る所とシェイプする所に分けて
体型の欠点を補いました。
具体的にはやや肩幅にユトリを持たせウエストを
シェイプし過ぎないようにバランスを取り
全体的に自然に見えるように2度に渡る仮縫いを行いました。
上着地は肉厚のツイード系でボリューム感があるのですが、
そのような重さを見せない仕上がりに
も面白さがあると思います。
見た目は軽く、着るとしっかりした着心地と
温かを併せ持っているお好みの服が完成しました。
それともう一つ特徴がございます、これはラトの服全てに
共通する事ですが袖の付根(アームホール)を出来るだけ
着る方にピッタリと合わせますので腕を動かしやすく
長時間着ていても負担が少なくて済みます。
この辺りの作り方はフルオーダーの特徴ですが
見た目にもスマートであらゆる生地に
対応できます。
※フィッティングに関しまして
テーラー・ラトでは
基本的に全ての縫製に仮縫いをお付けしておりますが、
フルオーダー・スタンダードより上のお仕立てグレード
に関しましては必要に応じて2回目の仮縫いをさせて
頂く事があります。
特に初めてオーダー頂いた方では2回仮縫いをさせて頂く事が
あります、当店ではフルオーダーならではの質の高い
お仕立を目指しておりますので
この場合も追加料金は頂いておりません。
今回ご紹介させて頂くスーツ地はドーメルの中でも
最大の名作と言われている合物スーツ地(春秋向き)です。
製作年は20~30年位前の物で高品質なモヘアをブレンド
していますので独特の美しい光沢があり、
生地のボリューム感と強い張りがあるのが
トニックならではの特徴です。
当時どこの家庭にもお米が有るようにどこのテーラーにも
トニックをストックしていました。
それほど合物としては定番的で
信頼されていた生地なのでしょう、長年の使用にもへこたれ難く
ビジネススーツにもよく使われていました。
そんな名作でありながら定番的な生地が20数年前に姿を
消してしまい、以来同じ風合いの生地をドーメル社は
作る事はありませんでした。
今回ラトでは運良く無地の紺とグレーの2点を仕入れる事が
できました、また京都店には千鳥格子とブルーの
ピンヘッドチェック、ダークグリーンに赤のストライプ
の3点のストックもあります。
他にはないこの素晴らしい合物のスーツ地は
トニックのファンならずとも是非お奨めしたい生地で
ございます、ただどれも1点物で売切れ次第
終了ですのでご了承お願い申し上げます。