テーラー・ラトでは全てのお客様のデータを型紙製作
に反映し保存させて頂いております。
当店の姉妹店である京都のテーラーハタノ(http://www.tailorhatano.jp/)
に於いても全く同じサービスをさせて頂いていますが、
この型紙を両店の間で移動するサービスもさせて頂いています。
例えばラト(東京)でお作り頂いた後に関西へ引越し等
されてもテーラーハタノへ型紙を引き継がせて
頂く事も出来ます、またその逆も可能です。
テーラーにとってフルオーダーという手法は
お作り頂く度にお客様のご要望を反映し、
熟成されて行きますので型紙は非常に大切な情報源
でありますが、長距離の引越し等でお店を変えられる場合
は最初から作り直す事になりますし、
ご自分に合ったお店を探すのも大変かと
思いこのようなサービスをさせて頂いています。
転勤等で引っ越しをされる方、
特に関東と関西を移動される方にはお奨めです。
H・レッサーのレスロン(トニックタイプ)を使った
仮縫い時の写真です。
ご注文主のお客様はこの服が2着目でしたので
初回で完成された型紙を使用しました。
フィッティングは煮詰められていましたので
大きく操作することは必要ありませんが
1着目はアイリッシュリネン、2着目は非常に腰の強い
モヘア入りのトニックタイプと生地の性質が大きく違うので
ユトリの取り方に注意しながら作業を進める
必要があります。
とりわけ後者の方は肉厚があり伸縮性も少ないので
窮屈に感じる所を僅かに広げたり、
カーブのラインを型紙に変更したりする必要がありました。
この場合殆どの場合は数ミリ程度の操作になりますが
毎回生地の種類の違いに、最適なお仕立てを
進めて行く所もフルオーダーならではの
良さと確信しております。
またテーラー・ラトでは全てのお仕立てに着る方専用の
型紙を製作しデザインやスタイル、着心地、生地の性質等を
総合的に反映させながら1着ごとにお仕立てを
進めて行くスタイルをとらせて頂いています。
今回で3着目のお客様の夏向き3ピーススーツが出来上がりました。
初回作の参考URL(http://www.tailor-lato.com/ja/blog/c1...)
使用した生地はテーラー・ロッジ(英)のピンヘッドチェックの
似織りダーク系無地、キッドモヘア60%混紡で上質な張りと
光沢感がありますが少し離れて見るとマットで落ち着いた
発色をしております。
お仕立てもベストを追加されましたので前作の型紙を
使用し、ジャケットを中心に微調整させて頂きました。
フルオーダーは2着目、3着目になると、更に煮詰まり
着る方にとって理想的な服となってきます、
また作った服も後々調整や修理の範囲が広く可能ですので
合理的でエコな服だと思います。