LATO 店主のブログ

仮縫い風景

Date : 2012.06.09 permalink

IMG: 仮縫い風景H・レッサーのレスロン(トニックタイプ)を使った
仮縫い時の写真です。
ご注文主のお客様はこの服が2着目でしたので
初回で完成された型紙を使用しました。
フィッティングは煮詰められていましたので
大きく操作することは必要ありませんが
1着目はアイリッシュリネン、2着目は非常に腰の強い
モヘア入りのトニックタイプと生地の性質が大きく違うので
ユトリの取り方に注意しながら作業を進める
必要があります。
とりわけ後者の方は肉厚があり伸縮性も少ないので
窮屈に感じる所を僅かに広げたり、
カーブのラインを型紙に変更したりする必要がありました。
この場合殆どの場合は数ミリ程度の操作になりますが
毎回生地の種類の違いに、最適なお仕立てを
進めて行く所もフルオーダーならではの
良さと確信しております。
またテーラー・ラトでは全てのお仕立てに着る方専用の
型紙を製作しデザインやスタイル、着心地、生地の性質等を
総合的に反映させながら1着ごとにお仕立てを
進めて行くスタイルをとらせて頂いています。





3着目のスーツ

Date : 2012.05.26 permalink
IMG: 3着目のスーツIMG: 3着目のスーツ

今回で3着目のお客様の夏向き3ピーススーツが出来上がりました。
初回作の参考URL(http://www.tailor-lato.com/ja/blog/c1...)
使用した生地はテーラー・ロッジ(英)のピンヘッドチェックの
似織りダーク系無地、キッドモヘア60%混紡で上質な張りと
光沢感がありますが少し離れて見るとマットで落ち着いた
発色をしております。
お仕立てもベストを追加されましたので前作の型紙を
使用し、ジャケットを中心に微調整させて頂きました。
フルオーダーは2着目、3着目になると、更に煮詰まり
着る方にとって理想的な服となってきます、
また作った服も後々調整や修理の範囲が広く可能ですので
合理的でエコな服だと思います。


夏生地のご紹介

Date : 2012.05.17 permalink
IMG: 夏生地のご紹介IMG: 夏生地のご紹介IMG: 夏生地のご紹介IMG: 夏生地のご紹介

2Ply(2双糸)のフレスコ(1枚目と2枚目の画像)
は確りした腰を持ち、
暑い時期に涼しさとスーツ本来のボリューム感のある
装いを実現してくれます。
特にフレスコの商標を持っているマーティンソン社は
長年フレスコを主力商品として作り続けてきました、
一般的にはポーラと昔から呼ばれていますが
艶の無いざっくりとした風合いは落ち着いた風格で
ラフな感覚のジャケットやパンツにも良く合いますので
ボタンの変更やパッチポケット等にされても
宜しいのではないでしょうか。

また3枚目の画像は今年からお取り扱いを増やしました
ウィリアム・ハルステッドは英国ヨークシャーの
老舗ミル(織元)で南アフリカの高級なモヘアを使った
生地作りを得意として来ました。
近頃はこの画像の商品のように織り方を工夫した
技術で防水性を高めた生地も新たに出て来ました。

4枚目の画像は同社のモヘア混紡のギャバジンで
ビジネス向きとしては特にお奨めです。
以前のスーツ(1960年代頃)には良く見かけた生地でした。
コート等にも良く使われていましたので
摩擦にも強く実用的な生地として、
またエレガントな風合いも持ち合わせていますので
合理的なスーツ地とも言えますね。
この生地は2/2Twill、縦糸を2倍にした
織りによって皺に強く、モヘアを混紡させる事で
夏向きに着て頂けますお奨めの一品です。
今回ご紹介させて頂きました生地は一部ですが
他にも様々な色柄が揃っておりますので
宜しければ手にとってご覧頂ければ幸いでございます。

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