今年も多くの春夏生地が揃いました、
その中で春から初夏にかけてお奨めの生地を一部
ご紹介させて頂きます。
1枚目の画像はモヘア混紡のスーツ地で2PLY(2つ杢)
の糸を使っていますので強い張りと清涼感があります。
3PLYよりは軽くて薄いのでこれからの
暖かい季節にはちょうど良い具合で、
ウイリアム・ハルステッド(英)が作る
この生地は素晴らしい発色のブルーグレーで
格別の品質を誇っています。
2枚目と3枚目の画像はフレスコ織りのスーツ地で
強撚糸を使っていますので目が粗く、
ザックリとした風合いが特徴です。
その為に通気性が良く、張りと腰もあるので
暑い夏にも皺になり難いのも特徴です、
以前から春夏には安定した人気の生地で
一昔前はポーラとも呼ばれていました。
2枚目は老舗マーチャントのウェインシール(英)、
3枚目は最高級の品質で作り続けている
ミルのウッドハウス(英)の物で
どちらも世界のテーラーから厚い信頼をおかれています。
4枚目と5枚目の画像は黒と紺色の柄が比較的
細目のシャドウストライプです。
最近人気のある折柄の一つで遠目から見ると
無地に、近くから見ると柄が見えて
光の当たり方にもよって表情を変えたりする所に
奥深い味わいを見せてくれます。
またこれにモヘア混紡させるとより清涼感が出て
夏向きになってきます、
どちらも素晴らしい仕立て栄えをする生地ですが、
特に5枚目のH・レッサー(英)は良い張りと腰のある
絶品物です。
紺系の中でも奥深い発色のスーツが出来ました。
生地はフィンテックス(英)のマイクロヘリンボーンで
遠くから見ると無地に見え、上品な質感のスーツになりました。
またバストからヒップにかけてナチュラルでバランス良く
カッティングを施しました、
2枚目のバックからの画像も腰の辺りに沿うように
ラインが出ています。
ラトでは着る方の体の欠点を抑え、服のバランスと
着易さを引き出す事にも力を注いでおります。
冬物のお渡しも終わりに近くなってきました。
今回お選び頂いたジャケット地はラムズウール(子羊の毛)&
カシミヤで腰と柔軟性がある肉厚な風合いの物で
防寒性もあります。
水泳をされている方なので上半身の骨格が発達されていて
通常の服だと肩周りに負担を感じるとご相談を受けましたので
この辺りを重点的に調整させて頂きました。
スタイルもウエストの絞りを中心にナチュラルな
曲線で立体感を出すようにさせて頂きました。