スコットランド北西40キロの洋上北緯58度線をはさんでハリス島を含めた諸島が有ります。海岸は荒波の浸食により所々断崖絶壁で、陸には美しい丘と綺麗な水をたたえた湖沼が多く存在しますがここはごく一部の樹木が有って一年の大半は嵐が吹きまくり非常に暮らしにくい場所だそうです。
元々は農地が乏しくて島民は漁獲で生計を立てていましたが、自給自足のこの島では石を集めて家を作り、マラオンを取って魚網を編んでいました。
当然着る物も自然と羊毛を糸にし、織物にしていたのも不思議では有りません。
そしてこの布地は発祥し、作り方は他から学んだのではなく
全て島民の創作によったものでした。
ここの羊はへブリアン・ブラック・フェイス種と言う種類の羊で
通常のブラック・フェイス種と違うところはウールとヘアーが荒々しい風土の影響で同じ長さに伸びるそうです。
このウールは風合い、色調、耐久性、保温性等ツイード向きとして極めて優れています。
前置が長くなりましたがハリスツイードの新柄地を
新入荷しました。
画像の生地は洒落た千鳥格子の柄ですが、無地系でも
タッターソール地のベストとも相性が良くて(4枚目の画像)
お洒落な装いを楽しめ、寒い冬にも高い保温性があります。
最初はザックリとした風合いですが着て行く間に
柔らかくなり体に馴染んで着易い服に
変化して行くのも楽しみの一つです。
色柄も益々増えていますので様々な着こなしを
お楽しみ頂けるでしょう。
新しく京都の姉妹店からお値打ちなデッドストック生地
を入荷しましたのでご紹介させて頂きます。
まず2枚目の画像は80年代のドーメルのRoyalClassicと呼ばれて
いたスーツ地で奥深い発色のチャコールグレーになります。
3枚目の画像は90年代のスキャバルで変則的な織りに趣向が
あってダブルスーツにしてもスッキリとした装いを
楽しめお奨めです。
4枚目の画像はかなり珍しく80年代のREDA社(イタリア)の
フランネル、チャコールグレーに赤のピンストライプが
非常に良く溶け込んでいます。
こちらは現代的なデザインと一見似ていますが
白やライトグレーのストライプよりも
洒落た落ち着き感のあるスーツに仕上がり、
よりクラシックな風合で楽しんで頂けます。
またこれらの生地は通常よりも特別価格にて
ご提供させて頂きます、
ただしどの生地も1点限りですので
ご興味のある方はお早めにご覧頂きますようお奨め致します。
先日J&J-Minnisのビンテージ生地を掲載しました
(http://www.tailor-lato.com/ja/blog/c0...)スーツの出来上がりです。
体格が良いお客様から軽快感を出す為に
ウエストの絞り位置をやや上目に持ってきて
スッキリ感を出しました。
肉厚のあるしっかりとした生地ですが、
肩パッドを薄くし、
体型を生かした柔らかい曲面も出す事ができました、
縫製はフルオーダーベーシック(マシーンメイド)で、
本縫製以外はハンドメイドと同じ手法を取ったのが
成功の秘訣でした。
当店では1着目のご注文でしたが長年ご愛用頂ければ幸いです。