LATO 店主のブログ

今日の仮縫い

Date : 2011.04.20 permalink
IMG: 今日の仮縫いIMG: 今日の仮縫い

先日初めてのお客様の仮縫いが出来上がりました、
3つボタンセンター一つ掛け(段返り)の3シーズン向けスーツです。
2枚目の画像のように薄くて張りのある馬の毛を使った
毛芯を使っていますので、仮縫いの時点でも
立体的な襟のロール感がはっきり出ています。
毛芯は出来上がりでは生地に隠れていて見る事が
出来ませんが仮縫いではこのようにご覧頂く事
も出来ます。
服に使われている副素材、特に芯はシルエットの美しさ
や着心地、耐久性に大きく影響致します。


生地とパターン作成

Date : 2011.04.06 permalink
IMG: 生地とパターン作成IMG: 生地とパターン作成IMG: 生地とパターン作成

本日は新しいお客様の型紙を作成しました(3枚目の画像)。
また新たなゼニアの生地の現物と見本が入って来ました、
この生地はウール100%で出来ていますが太陽光を反射し
体内の表面温度を10度下げる効果をもっています。
触ってみると柔らかなイタリア生地の特徴を持っていて
少しひんやりとした手触り感があります、
これが清涼性を発揮するのでしょう、
夏生地に向いているモヘア入りやフレスコ生地の張りの強い
生地よりも柔らかい風合いの夏生地をお探しの方には
是非オススメしたい生地です。

またテーラー・ラトでは全てのお仕立てに店舗内
で型紙を作成いたします、(3枚目の画像)
これは通常ハンドメードにしか使用しない最高級の
技術を取り入れたお仕立てのサービスで、生地込みのお値段
¥85.000~のお仕立てにも取り入れています。

全てのお仕立てに取り入れました理由は
マシーン縫製でもテーラーが得意としている
フルオーダーを体験して頂ける事、
デザイン性の自由度も高く、採寸した寸法だけで
作る服よりも緻密な補正が利く事など
沢山のメリットがあります。
デメリットは手で作るので手間が掛かりその分コストが
掛かりますが、ラトでは出来るだけ多くの
方に型紙を使った本格的なオーダーを体験して頂きたいので
私本人が作らせて頂いております、
是非ご興味のある方はご要望をいろいろと
お聞かせ下さいませ、お待ちしております。

 


ワックスドコットン

Date : 2011.04.01 permalink
IMG: ワックスドコットンIMG: ワックスドコットン

通り雨の多い英国では防水加工されたジャケットやコートに
昔から人気があります、ちょっと位の雨でも
傘を差さずに街を歩いている人も多く見かけます。
そのような服には近年でこそハイテク素材が
主流となってきましたが、英国で昔から(100年以上前)
あるのがコットンにオイルやワックスを
コーティングさせた撥水素材です。
既製品のコートではBarbourや最近日本で人気のベルスタッフ
等がこの加工を施しているのは有名ですが
撥水効果が徐々に失われて行った時に
ハイテク素材に比べて専用の
ワックスでリペアできるのが利点です。
また経年変化によって撥水効果が落ちてきても
素材本来の風合いが見え始め、その枯れた風貌が魅力的に
見せる効果がありますので、長く使えば使う程
良い味わいが出る英国の製品の典型と言えると思います。
今回ラトでご紹介いたします、ワックスドコットンは
18色のラインでどれもしっとりとした独特の風合いを
持っています。
ジャケットとしてシャツやセーターの上に直接
着るコート等としても使い勝手が良くてお奨めです。
早速ラトでも試して見ようとジャケット分を発注しました、
長年の変化を楽しみたいと思います。

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