前回に引き続き春夏の新入荷しましたお奨めの
スーツ地をご紹介させて頂きます。
今回は以前から定評のある伝統的な手法で
作られ実用的にも向いているものです。
1枚目の画像は過去にモヘアトニックとして親しまれていた
モヘアを高配合した3PLYモヘアと呼ばれる
3シーズンに適した生地になります。
この生地は昔の織機と同等のスピードまで落とし、
重厚感と膨らみのある仕上がりになっています。
メーカーはモヘア素材を得意としているウィリアム・ハルステッド(英ミル)で
かつてのドーメル・トニックと非常に似織りになっています。
他にはない独特の堅牢性と経年変化を楽しめる
生地としてお楽しみ頂ければと思います。
続きまして2枚目画像はマーチンソン社(英ミル)が開発した
フレスコと呼ばれている強撚糸の夏用スーツ地で
ザックリとした目の粗さが特徴的な生地です。
こちらも双糸と単糸を捻り合わせた3つ杢の腰が確りしながら
防しわ性を追求した3PLYの物と、
Z撚りの単糸2本を更にZ撚りで織り上げ,
織り目が粗く通気性に優れた2PLYの物との2種類があります。
どちらもウール100%で作られる代表的な夏生地になります。
ハイツイストで織り上げていますので、高温多湿な中でも皺にもなり難く
日本の夏に向いている逸材でお奨めでございます。