夏と冬の間に向いた(合物と呼んでいます)生地を使い
お仕立てしました。
60年代から80年代にテーラーの生地では良く見られた
ドーメルのトニックというモヘア入りの硬くて非常に丈夫な
生地の似織りで、これからの冬の終わりから
夏前にかけてベストシーズンとなる生地です。
糸は太い目のモヘア混を使っていますので
張りも強く、少々荒く着ても型崩れし難く
長期間美しい張りを保ち続けます。
このような質実剛健な利点も持ち合わせている為に
当時のテーラーではお米のような感覚で
どこのお店にもストックしてあったそうです。
また3枚目の画像は立体的な写真が撮れました、
近年このような生地が少なくなって来たのは
残念ですが
当店にはもう少しストックがあります。