テーラーラトのトラディショナルスーツVol3では比較的恰幅の良い方を掲載させて頂きましたが
今回は対照的にスマートな方を掲載させて頂きます。
フルオーダーの作り方としましては両者共全て体の体型や寸法に合わせるのでは無く、
全体にバランス良く見せる技術と感性が必要になってきます。
そういう意味でも今回はご依頼主との綿密な打ち合わせと仮縫いを経て端正なスーツが出来上がりました。
お仕立てスーツには背広と呼ばれるように肩からウエストにかけて
立体的で美しいラインを出す事が出来ます(2枚目画像)、
これは着る方の体型をカバーしながら存在感のある服作りの一つのポイントでもあります。
またスマートな方ですので襟巾もやや細身にさせて頂きました、
合わせるシャツもライトブルーやピンク系も良く合うのではないでしょうか、
コーディネイトの組み合わせも色々とお楽しみ頂ければ幸いでございます。
本日もだいぶ寒くなってきましたが、そうなるとそろそろコートも着たい気分になってきた感じがします。
今回はは先日完成しましたカシミヤのチェスターコートを
掲載させて頂きます。
使用しました生地はウィリアム・ビル(英)
のやや厚手の確りした生地ですが、
カシミヤのお陰で随分と軽く感じられます。
デザインもシンプルでお使い頂き易いぶち抜きの三つボタンと
腰ポケットのみの仕様になっております。
これからの季節にご愛用頂ければ幸いでございます。
今回は久しぶりにテーラーラトにおいての
仮縫いの風景を掲載させて頂きます。
この服には縦横斜めにと、しつけ糸と呼ばれる糸が見えておりますが仮に縫っている糸なので簡単に解く事が出来て各部の調整を容易にできます。
またパンツの縦に点々と入っている糸がキリビ付けと呼ばれている
マーキングの糸でクリーズ線の位置の確認に役立っております。
このように普段は見慣れない方も多いとは存じますが
お客様と二人三脚で日々の作業を進めさせて頂いております。