近頃tailorLATOでは秋冬物のご注文、仮縫い、
出来上がりのお渡しによるご来店が混在しております。
その中から今回は秋冬物の3ピーススーツが完成しました
のでUPさせて頂きます。
画像のスーツは長身で細身の方ですが服はタイトではありません、そこそこユトリを持った着易いスーツになっています。
体にピッタリの部分もありますがそこは全体にバランス良く
仕上げる感覚も必要でした。
生地はリアブラウン・ダンスフォード(英)の目付の高い
腰の確りしたスーツ地を使用しました、
奥行きのある発色と美しい立体感が出ております。
テーラー・ラトでは選び抜かれた生地、
お仕立て技術(型紙によるカッティングや縫製技術)、
仮縫い(フィッテング技術)が全て揃って
良い服ができると考えております、
良い服は作った後々も長年に渡って素晴らしい着心地を
与えてくれます、また徐々に体に馴染んでくる
感覚も楽しんで頂けます。
一度テーラーでお作りになった方は中々既製服等に
戻れないとお聞きする事がありますが
このような理由が大きいのではないでしょうか。
テーラーハタノから型紙を引き継ぎました
スーツが完成しました。
前回はマシーンメイドでお作り頂いておりましたが
今回はハンドメイドでご注文をお受けしました。
素材はモヘア混紡の夏向きスーツ地で美しい光沢に
張りがあって湿気の多い日にも皺になりにくいのが
いい所ですが、涼しくなっても10月頃までご着用頂けます。
お仕立てのご要望はややタイト
で主に上半身が自然体でバランス良く見える事でした。
元の型紙を少し変更し、手縫いによる柔らかい縫製
で肩周り胸周りはすっきりとしながら
丸みをおびた曲面も出ています。
いわゆる立体感のあるスーツが完成しました、
自然な立体感は生地の発色もより奥深く引き立って見えます。
グレンチェックとウインドウペンのミックスしたお洒落な
ジャケットが完成しました。
更にウールをベースにシルクを15%混紡してサラッとした風合いに仕上げ
春から秋への3シーズン用に最適な素材となっています。
フィッティングもユトリが大き過ぎずタイト過ぎず
端正に仕上げさせて頂きました、
長年の間にも飽きが来難くお気軽に街着として
ご着用頂けるのではないでしょうか。
またボトムには黒のパンツを合わされていますが
ダーク系のネイビーやグレー系も陰影があって
バランスよく合うと思います。
今回はシンプルな中にも味わいがあるというテーマで
お作りさせて頂きました、
また気温が下がってくる季節になるとネクタイを
締めて頂くのも楽しみですね。