この度濃紺のコットンスーツが完成しました。
スーツながら素材がコットンなのでカジュアル志向で少し短目の上着丈やパンツ丈にさせて頂いております。
ステッチも上下ともフルステッチ(画像2枚目)にアクセントとして入っております。
着方としてパンツだけとしてやジーンズの上に着るようなジャケットだけとしてもより自由度の高い装いになるでしょう。
またコットンはウールに比べて伸縮性が少ないのでユトリが必要な箇所は少し増やします、
なので仮縫いによる着せ付けは通常のウールと違う調整が必要になってきます。
青年のお客様でしたがご希望のスマートな出来上がりで大変お気に召して頂けました、何よりでございました。
今後ご愛用の1着として頂けますと幸いです。
先日秋冬物スーツの仮縫いをさせて頂きました。
基本的には上半身の厚みが有りスポーツ体型なので型紙制作から
専用に変更して制作しました。
今回も体の各部が服に素直に収まるよう着せ付けによる
仮縫いの調整も念入りに作業を進めさせて頂きました。
パンツは前後腰の傾きや膝下の骨格、上着は肩の傾斜や腕付け位置、
胸の厚みや骨格等多岐に渡る個人の体型を見極め
その都度合わせて調整して行きます。
また仮縫い後の縫製段階による癖取りも
箇所によっては重要になってきますので念頭に置きながら進めます、
100人行えば100通りの調整とうい所でしょうか。
この後はこれらを型紙に落とし込んで縫製職人に渡す準備をさせて頂きます。
今回は比較的大きなご体格のお客様でした。
当初はリラックスして着られるようなスーツをご希望でしたが
スタイル優先だけではなく身体に合わせる箇所と
そうでない箇所を使い分けて着心地と視覚的なバランスも取るように致しました。
合わせて縫製による糸の締め具合やアイロンによる操作、
熟練した縫製職人の技術によるところも多いに影響を与えます。
これらは経験を必要とするテーラーの仕事ですがビジネススーツでは
一部分を強調し過ぎない自然な装いが必要になってきます。
注文服ならではの着心地(特に肩周り)を維持し
綿密な体型補正を施しますのでご依頼主様のお好みにも近ずける事が可能です、
またお好みによってはデザインを反映させて頂いたりもしております。
使用したスーツ地もバウワーローバック(英)の深みのある濃紺で
格調高く仕立て栄えがしております。
末永くご愛用頂けますと幸いでございます。
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