テーラーラトでは秋冬物に向けての準備をさせて頂いている所ですが
先日3シーズン用のスーツが完成しましたので掲載させて頂きます。
画像の出来上がりは一人の職人が縫ったハンドメイドになります、
当店ではご注文時に良くマシンメイドとハンドメイドの違いを
ご質問頂く場合も多いのですが大きく違う部分はいくつかの工程の中でも
最終段階の本縫い呼んでいるものです。
主にいくつかの専用ミシンを使って合理化しコストダウンをはかった
流れ作業の縫製と一人または数人のグループがお客様お一人の為に
熟練した技術を駆使した縫製の2種類になります。
そして出来上がりは特に上着の肩周りに違いが出ます、
手縫いの物は人の手の感触で縫うので糸を緩い目に柔らかく仕上げる事が出来、
それにより上半身の着心地も良く肩周りの動きの追従性にもより優れます。
更に体の曲面等に合わせてアイロンでくせ取りと言う技法も取りますので
動き易さに加えて立体感のある仕立栄えがします、
いわゆる量産型ではなくてテーラーが得意としている分野になるでしょう。
それと長年のご使用に対する型崩れ等の耐久性にも違いが出てきます、
勿論ご使用状況により差が出ますが日本で一昔前は
長く着たい服をお誂え服と呼んでいた位です。
また型紙製作と着せ付けによる仮縫い、補正の仕方は両者共同じ手法でお作りさせて頂いております。