H・レッサーのレスロン(トニックタイプ)を使った
仮縫い時の写真です。
ご注文主のお客様はこの服が2着目でしたので
初回で完成された型紙を使用しました。
フィッティングは煮詰められていましたので
大きく操作することは必要ありませんが
1着目はアイリッシュリネン、2着目は非常に腰の強い
モヘア入りのトニックタイプと生地の性質が大きく違うので
ユトリの取り方に注意しながら作業を進める
必要があります。
とりわけ後者の方は肉厚があり伸縮性も少ないので
窮屈に感じる所を僅かに広げたり、
カーブのラインを型紙に変更したりする必要がありました。
この場合殆どの場合は数ミリ程度の操作になりますが
毎回生地の種類の違いに、最適なお仕立てを
進めて行く所もフルオーダーならではの
良さと確信しております。
またテーラー・ラトでは全てのお仕立てに着る方専用の
型紙を製作しデザインやスタイル、着心地、生地の性質等を
総合的に反映させながら1着ごとにお仕立てを
進めて行くスタイルをとらせて頂いています。